婚活バー
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婚活バーの起こり
婚活の流行と同時期にオープンした「Singles Bar GREEN」が、婚活バーの始まりといわれています。
「Singles Bar GREEN」は、海外に存在した一独身者が気軽にコミュニケーションできるシングルスバーをベースに、会員制を取り入れることで安心して独身者の出会いを提供できるシステムを作り上げました。
婚活ブームの追い風もあり、ワイドショーや雑誌などでも新しい婚活スタイルとして、「Singles Bar GREEN」が取り上げられる事となり、婚活バーの存在が世間により広がる形となりました。
「Singles Bar GREEN」が紹介されることにより、同様の形態のバーが全国各地に誕生する事となりました。「Singles Bar GREEN」以外で言うと、名古屋、大阪で多店舗展開をしていた「シングルスバーf(2016年3月閉店)」などが有名です。
婚活バーのシステム
申し込み書記入や本人確認、名刺の提出(男性のみ)などの会員登録を入店後に行います。その後男性(グループ)は複数人が座れる席に着席させられ、女性はカウンターなどの待機スペースに案内させられます。
席につき飲み物を注文したら、男性は女性が案内されてくるのを待ちます。
女性がセッティングされたら会話がスタート。指定の時間(15~30分程度)の間に女性と交流を深めて、連絡先の交換などを行います。
もちろん、ここの会話で意気投合したらそのまま連れだってお店を出ても構いません。
婚活バーの変遷
2010年頃までは高級志向のお店が主流で、女性は無料や定額の反面、男性は4~5千円+ドリンク代といった料金設定が多く、時間制限なくカップリングを楽しめるような状況でしたが、同様の店が増えてくるにしたがって価格競争が始まり、やがて男性は定額で飲み放題という仕組みのお店が増えてきました。
また、時間の制限が設けられたリ、紹介してくれる女性の数が制限されるなど、価格は下がりつつも利用の制限がかかるなど、利用者の層は広がりましたが、婚活バーが生まれた当時に比べてライトな感じになっています。
その為、店名も婚活ではなく恋活バーという名前の所もでてきており、入会・入店のハードルも婚活バーよりも低くなっているのが特徴です。
婚活バーのメリット
独身の男女が恋愛・結婚を目標とした出会いを求めて集まっていることもあり、婚活をしたいという目的は達成しやすいでしょう。また、会員制であるという事と、お店側の対応もしっかりしているので、出会いにの場でありがちな不快な思いをしにくい、上品な出会いが提供されています。
お相手の方と話をする時間も15分~30分と、お見合いパーティのような数分間の流れ作業に比べてじっくりと話ができますし、お酒を飲みながらの会話になるので、テンションも上がりやすくお互いにリラックスできるというのも良い点でしょう。
じっくりとお互いに会話ができて、男性の料金もお見合いパーティ程度と考えると、メリットの方が多いはずです。
婚活バーの問題点
婚活バーのシステム上の問題として、女性が低価格(時には無料)であるために必ずしも婚活をしているとは言えない場合があります。お店によって異なるかもしれませんが、真面目に婚活をしている女性がいる割合は3~4割ぐらいであるとの利用者の声もあります。
また、Singles Bar GREENがホームページ内で指摘するように、悪質なお店の中にはキャストを連れてきていわゆるサクラ行為をしているところがあると言われ、需要と供給のバランスが上手く取れていないのでは?という話も聞かれます。
あからさまに不審な感じのお店も存在している為、婚活バーはきちんとした相手と出会える場所と、出会えない場所とに二極化しているといえるでしょう。
昨今では、店側が報酬を支払い女性を確保していながら、あたかも一般的な出会いを演出しているかに見せかけた接待飲食店の宣伝をインターネット上でも見かけるようになりました。Singles Bar GREENとは
他にも、ガールズバーの客引き目的で婚活バーを利用している女の子がいたり、デート商法目的での女性の利用も一時期聞かれました。
逆に男性側も、実際に交際をしてみたら既婚者だったという話もあり、本人確認はしているが独身証明書までは取得していない為に、単純な出会い目的の男性も若干混じってしまっているようです。
ですが、実際に婚活バーをきっかけにして結婚をしたという声も多くあるため、独身の男女の健全な出会いの場として、有効に利用できることは間違いないでしょう。
婚活バーに見える男女のギャップの一端
婚活にかける時間や量に男女の差が大きく出ていると言われますが、単純な時間だけで考えたら仕事の責任やボリュームなどが多い男性の方が時間を使えていないというのが、婚活バーを利用していても感じられます。
オープン直後から19時ぐらいまでは婚活バーに行っても女性の方が多く、女性しかいないような状況になっていました。実際に男性が入り始めるのが20時ぐらいから。女性はラフな格好で来ているのに対して男性は明らかに仕事帰りの格好なので、仕事が終わる時間が全く違う事が分かります。
そういった状況から、自己投資に使える時間というのは女性の方が男性よりも多く、その時間を自分磨きに使っている女性と仕事をしている男性とでは、婚活への意欲に大きな差ができるのではないかと考えられます。
『婚活バー』を見た人が興味をもった用語
- 婚活ブーム2008年3月に刊行された書籍『「婚活」時代』が発端となり発生したブーム。男女の出会いの場や、自分磨きの為のサービスが生まれ利用者が急増しました。一方で、高年収男性との結婚を意識させ女性に消費させるビジネス面での仕掛けの存在を指摘する声もあります。
- 婚活疲れ婚活疲れは婚活ブームの中で生まれた言葉です。婚活をしているが中で、行動に結果が伴わない状態が続くことで、婚活自体が苦痛となってくる様子を示します。メディアが次々と提案する婚活像を追う事で、キャパオーバーになることも一つの要因として考えられています。
- COCOは色々な意味を持つ略語ですが、婚活の場のCOはカットアウト(Cut Out)を略した言葉として使われ、実際に会ったりメッセージ交換をしている相手に断りを入れて関係を断つ意味で使われます。類似の短縮語には自然消滅させるという意味のFOがあります。
- 婚活難民社会的な地位や信頼もあり恋愛経験もそこそこにあるが、婚活を行っても様々な理由から結婚できていない男女の事を婚活難民と呼びます。2013年2月16日に光文社より出版された、にらさわあきこ氏の著書、「婚活難民」がきっかけとなり広がったと考えられます。
- 意見交換会秋篠宮家の長女、眞子様と小室圭さんの婚約のニュースが流れた際に、国際基督教大学(ICU)の意見交換会で出会い、懇親会が学外で行われたことから、ネット上で合コンではないかという話題となった。なお、意見交換会に合コンという事実はなく関係者に否定された。
注目度の高い婚活用語
- メシモク男性にご飯をおごらせてフェードアウトする女性の事を、飯目的という言葉を略して「メシモク」と呼ぶ。類似表記として「飯目」「めし目」「メシ目」などがあります。他にも女性が無料で利用できる相席居酒屋等でレスポンスが悪い女性を指す事もあります。
- マッチングサービス本来の意味は、様々なニーズをもつ人々や事業を最適な形で引き合わせるサービスや事業者の事を言います。婚活の場においては男女を結び付けるサービスがマッチングサービスとなりますが、主にインターネット系の一部のサービスがマッチングサービスと呼ばれています。
- マッチングアプリマッチングアプリとして一般的なものは婚活系のマッチングサービスが提供するアプリです。最近では出会い系サイトもマッチングサービスの名を語っていますが、「厳密な審査」「月額料金制」「マッチングシステム」に大きな違いがあるので利用の際に注意が必要です。
- 結婚活動きちんとした活動をしなければ結婚が難しい状況に変わってきており、結婚する為には出会いの場への参加や自己研鑽等の活動が必要だという提言が元になった言葉です。なお、就職活動を短縮した「就活」という言葉を模して、結婚活動は「婚活」と呼ばれています。
- 〇〇コン「お料理合コン」や「ゴルフ合コン」といったように、コンパや合コンという言葉を略して使われることが多い。前述のサービスを注力して開催していたのが合コンセッティングサービスであったことに由来する。なお、一部では「婚活」という意味で認識・使用されている。