婚活辞典

コンパ
こんぱcompa


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明治時代にお金を持ち寄って飲食物を購入して行う親睦会を指した「コンパニー」という言葉が「コンパ」という言葉に変化したと考えられる。親睦会という意味は新歓コンパなどに残っているが、現在は男女のグループが集まり出会いを探す飲み会という意味合いが強い。

コンパとは何か?

コンパという言葉は意外と歴史が古く、明治時代の学生が同じ寮やクラスに属す学友との親睦を深めるための場として生まれました。
その当時は、ドイツ語やフランス語、英語に語源を持つ「コンパニー」と呼ばれており、必ずしもお酒を飲むという集まりではなく、参加者がお金を持ち寄って飲食物を持ち寄る親睦会を指していました。

その習慣が、時代を経る中で進学率の上昇と共に世の中に広まっていったものが、現在のコンパであると考えられています。
現在のコンパは、仲間同士が集まるという性質は変わりませんが、基本的には飲酒を伴うものが多いです。

また、男女がそれぞれのグループを集めて行う合同コンパ(合コン)を指してコンパと呼ぶ事が一般的になり、恋活・婚活に関わる様々なイベントを「〇〇コンパ(〇〇コン)」と呼ぶようになりました。

コンパの語源

仲間、交友という意味がある英語のcompany(カンパニー)が語源の一つであると言われています。
companyは、一般的には会社という意味で使われたり認識されていますが、口語のラテン語で使われていた意味「一緒にパンを食べる仲間」から考えると、友達によりもより深まった関係である、仲間を作るといった意味で使われ始めたのではないかと想定できます。
他にも、ドイツ語のKompanieやフランス語のcompagnieが語源とするものもあります。
読み方や時代背景などを考えると、ドイツ語のKompanieが語源であるという説が妥当ではないかと考えます。

コンパニーという言葉が使われ出した明治時代において、明治政府の様々な統治方法がドイツを元に作られています。
ドイツに留学をした著名人も多かったことから、ドイツ語のKompanieという言葉が広がりやすかったですし、学生層が良く使っていた言葉であると考えられますので、ドイツ語語源説の可能性は高いのではないと思われます。

コンパという形態の店舗

昭和40年代ごろには、コンパという形態のお店がありました。
みんなでワイワイと盛り上がって楽しむことをコンセプトに、若者が飲みやすいように安価な価格設定をされた、カウンターのみのお店がいろいろな所に存在していました。

若いバーテンダーを置いて、そのバーテンダーを目当てに女性を集め、女性が多くいることを聞きつけた男性客もどんどん集まってくるという形になっており、自由恋愛を謳歌する団塊世代の若者の交流の場として流行しました。しかし、2017年現在ではコンパという形態のお店は「江古田コンパ」1店のみであると言われています。

現在のコンパの形

現在のコンパというのは、合コンとの区別があまりなくなってきています。
確かに、学生がやるような新歓コンパの様な親睦を深めるようなものも存在していますが、基本的にはコンパというと男女のグループが集まって行うものというイメージが強くなっています。

趣味コンに代表される、婚活や恋活向けの様々な○○コンも、○○+コンパ、○○+合コンと両方の表記がされる事が多く、男女の出会いを目的としたものは、コンパでも合コンでもほぼ同義になっていると言えるでしょう。

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