サクラ
さくらsakura
イメージ画像
サクラとは何か?
「偽客」と当て字で書くように、サクラとはサービスや商品を良く見せる為に、客のふりをしてサービスや商品をほめたり、高額な商品を購入して見せて購買欲を煽る運営者・販売者の仲間の事を指します。
また、語源の一つと言われている江戸時代の芝居小屋で役者に声をかける見物人の役が、無料で見物をできたことから、運営者・販売者が体裁を整える目的で集めた無料参加者を指す事もあります、
婚活の場のサクラには、サービスの形態によって違いがありますが、基本的には利用者にメリットがないこともあり、サクラの存在が指摘される事=婚活サービスとして失格であると言えるでしょう。
婚活パーティのサクラ
婚活パーティなどのイベントで多いパターンが、男女バランスが悪く女性の集まりが悪い際に、婚活以外の目的で集まっている女性を「無料でご飯が食べられる」などと言い、婚活パーティなどに引っ張ってくる方法です。
この事例が発生しやすいのが、婚活だけではなく様々なイベントを開催しているイベント業者で、男性を婚活、女性を婚活+別の名目のイベントという形で集客を成り立たせているケースが存在すると言われています。
また、無料でという意味では、前回参加をした際にカップルになれなかった方を限定に次回参加を無料にするというイベントもあるそうですが、これは参加者に婚活の意志があるので、サクラには該当しないと言えるでしょう。
婚活パーティのサクラを避けるためには、イベントを実施している企業のスタンスを見て判断をするしかないと考えます。個人がやっている社会人サークルなどは倫理感が低い可能性もあります。
基本的には婚活を専業にしている企業で、人が少ない場合は開催をキャンセルしているような誠実な対応の所が良いと考えられます。
逆に、婚活に限らずいろいろなイベントをひっきりなしに行っているようなところは、サクラのリスクはやや高いかもしれません。
婚活バーのサクラ
一部の婚活バーやシングルスバーでは店が雇用した女性のキャストを置いて、さも一般人同士が出会ったかの様な演出をしているお店があるという事を、Singles Bar GREENはホームページで指摘しています。
これは、婚活ブームに乗って各地に婚活に関するお店が乱立した際に、本来の結婚したいけれどできない男女をサポートする事業としてではなく、ブームにのっかかってお金儲けをしようと考えるお店があるためです。
特に婚活バーは普通の飲食店などに比べると客単価も高い割に、飲食の原価が少ない事(その分広告費はかかりますが)もあり、収益面のみで見ると魅力的に映る事が要因だと考えられます。
信頼できるお店を探すためには、お店のシステムをきっちりと理解する事が大事だと考えます。最低でも本人確認がしっかりとしている会員制で、男女共に料金が必要なお店、きちんとマッチングをしてくれるところを選ぶのが良いでしょう。
インターネットサービスのサクラ
出会い系サイトでは話題になっているサクラですが、婚活の場でのサクラというのは可能性はかなり低いと考えられます。
サクラを使うことで利益が出るのは使えば使うほどお金がかかるポイント制のサービスです。婚活系のインターネットサービスについては、大半が月額制のサービスなのでサクラがかえって効率が悪い可能性が想像できます。
また、最近注目されているマッチングサービスは基本的にアプリ中心の展開をしているので、アプリのストア決済を利用すると30%の手数料を取られます。
他にも、婚活をメインに打ち出しての広告を出す場合、普通の男女の出会いで広告を出すよりもかなり高い金額になることが多いです。
利用者が一定額以上のお金を使わない。売り上げに対して多額の手数料を取られる。会員を集めるのにもすごくお金がかかる。この三点がある為、よっぽど高額なサービスでもない限りは、婚活を強く推すサービスにはサクラを使うメリットは少ないと言えるでしょう。
結論として、古くからある出会い系サイトのようなポイント制のサービスの場合だと、サクラの可能性は高くなることは考えられます。
また、じっくりと交流をする事を必要としているのに、ポイント制のサービスでの婚活というのはあまり効率は良くないはずです。
一方で、婚活に特化したpairsやfelizの様なマッチングサービスに関してはサクラのリスクはかなり低いと言えます。
サクラが引き起こす弊害
サクラに騙されるというのも一つの問題ですが、騙される事によって疑心暗鬼に陥る事もマイナスが大きいと弊害だと言えるでしょう。
実際にインターネットの婚活サービスを利用していて時々見かけるのが、「サクラは来ないでください」というプロフィールです。これを書いている事でのメリットというのはないですし、逆にあまり良い印象を与えません。
また、「私は騙されました」「私は騙されやすいです」と言っているようなものですから、サクラに限らず結婚詐欺などのターゲットになりやすいのではないかと推測されます。
他にも、実際にメッセージをやり取りした際に、いきなり「サクラでなければメールアドレスに連絡をしてほしい」と連絡先の交換を強要したりする人に遭遇する事もあります。
こういった流れに関しても、しっかりとした交流を求める婚活の場では受け入れられにくいのが普通だと言えるでしょう。
ですが、返事がなかったからサクラだ。このサイトにはサクラがいる。という風に短絡的に判断をしてしまう男性が結構います。
こういった間違った行動や判断が自分の出会いの可能性を低くして、逆に犯罪者のカモになっている可能性を理解しないといけないでしょう。
他の事例としては、「誤字・脱字」「日本語がおかしい」「返事がない」など、日常的にあり得る些細な事の場合が多く、逆に「返事が多すぎる」事でサクラであると決めつけてしまう事もあります。
なお、相手の顔が見えないインターネットサービスでサクラの存在を疑い、疑心暗鬼になっているのでしたら、リアルな婚活イベントに参加する事をお勧めします。
『サクラ』を見た人が興味をもった用語
- metune株式会社enish (エニッシュ)がリリースした恋活・婚活マッチングアプリ。占い師のイヴルルド遙華を監修に置き、一般的な恋愛・結婚のマッチングサービスに占いの要素を導入して、相性や相手の性格を明確化するなど、他との差別化を図っているのが特徴。
- 料理コン料理を一緒に作るという共同作業が男女の距離を近づけると言われている趣味コンの一つ。簡単なスイーツやたこ焼きのように手軽に作れる料理から、生パスタやそば打ちといった本格的なこだわりの料理まで、一緒に作りながら交流を深められるのが料理コンの特徴です。
- Facebook婚活FacebookのIDとパスワードを使って登録・利用ができるマッチングサービスや婚活アプリを指す。交際ステータスや生年月日、性別などの情報が取得される為、会員の質が保たれている。Facebookが公認した公式のサービスではないので注意が必要。
- 婚活ブーム2008年3月に刊行された書籍『「婚活」時代』が発端となり発生したブーム。男女の出会いの場や、自分磨きの為のサービスが生まれ利用者が急増しました。一方で、高年収男性との結婚を意識させ女性に消費させるビジネス面での仕掛けの存在を指摘する声もあります。
- 観劇婚活ミュージカルや劇、歌舞伎などの観劇が好きな人を集めた婚活イベント。実際の観劇を楽しみながら、前後の交流時間等を利用して親交を深めていく形のイベントとなっています。観劇が合間に入る為に、長いものでは5時間近いイベントになることもあります。
注目度の高い婚活用語
- メシモク男性にご飯をおごらせてフェードアウトする女性の事を、飯目的という言葉を略して「メシモク」と呼ぶ。類似表記として「飯目」「めし目」「メシ目」などがあります。他にも女性が無料で利用できる相席居酒屋等でレスポンスが悪い女性を指す事もあります。
- マッチングサービス本来の意味は、様々なニーズをもつ人々や事業を最適な形で引き合わせるサービスや事業者の事を言います。婚活の場においては男女を結び付けるサービスがマッチングサービスとなりますが、主にインターネット系の一部のサービスがマッチングサービスと呼ばれています。
- マッチングアプリマッチングアプリとして一般的なものは婚活系のマッチングサービスが提供するアプリです。最近では出会い系サイトもマッチングサービスの名を語っていますが、「厳密な審査」「月額料金制」「マッチングシステム」に大きな違いがあるので利用の際に注意が必要です。
- 結婚活動きちんとした活動をしなければ結婚が難しい状況に変わってきており、結婚する為には出会いの場への参加や自己研鑽等の活動が必要だという提言が元になった言葉です。なお、就職活動を短縮した「就活」という言葉を模して、結婚活動は「婚活」と呼ばれています。
- 婚活バー別名シングルスバー。海外の独身者のみが交流するバーを元に、婚活という言葉が流行しはじめた2008年頃に誕生しました。男性は有料、女性は無料もしくは低価格、完全会員制で名刺の提出や本人確認を求められ、身元のきちんとした独身の男女が集まるバーです。